アンティーク・コインもパッとせず。
数年前に書籍等が火付けとなり、ブームとなったアンティーク・コイン投資。
当時紹介されたそのメリットについては以下のような点があった。
1.下図に限りがあるため、大きな値下がりがなく、その価値は右肩上がりに続く。
2.金の延べ棒と違い、小さいものなので持ち運びが楽で保管もスペースを取らず楽である。
3.収集マニアも多く、オークションも頻繁に行われており、換金も楽。
これは、現物投資としては申し分なく素晴らしいと感じ、即投資を始めたのだったが、現在では少々その時の決断が見込み違いであったと思っている。
第一に、人気がありそこそこ買い求めやすい定番金貨である通称ナポレオン金貨などは、当時よりもかなり値下がりしている。
やはり、発行枚数が多いものでは価値もなかなか上がらず、また保存についても、空気にはなるべく触れず、湿気にも気を使うなど、結構面倒くさいのである。
しかも、現物で置いておいても、たまに眺めてニヤニヤすること以外には何も使い道がない。
従って、この際なので大半を専門の買取業者に売ることにした。
ヤフオクとかに出品しても、余程希少価値の高いもの、しかも鑑定済みのスリーブケース付きのもの以外は、最低でも数万はする高額な落札料がネックでもあり、殆ど落札されない状況なのだ。